ニョロ塾のこと
時計とお金。血圧、体重、歩数、睡眠時間。検査の数値、締切、こなすべき用事。わたしたちは、朝から晩まで何かに測られています。測られ続けていると、だんだん自分の身体の声のほうが聞こえなくなります。身体に向き合えないのは、怠けているからではなく、たぶんそのせいです。
ニョロ塾で育てたいのは、数字ではないほうの物差しです。今日は息が入るか。足の裏に床を感じるか。昨日より、少し楽か。数字にならないその手応えが、暮らしの中では一番あてになります。
ニョロは、治療院みはらの相棒です。背骨のようにくねくねと、力を抜いてつながっている姿をしています。強く固めるのではなく、しなやかに連なっていること。ニョロ塾でお伝えしたいことは、ひとつだけです。気持ちよく揺らいでいること。数字では測れませんが、これは自分で分かります。
ここでは、鍼灸・あん摩マッサージ指圧という日本の伝統医学の見方をもとに、日々の暮らしの中で使える身体の整えかたをお話しします。むずかしい言葉はできるだけ使いません。腑に落ちるかどうか、身体が反応するかどうかを大事にしています。
「ニョロ先生」と呼ばれています。背骨と経絡のあいだあたりに住んでいて、あなたが気づくより先に、身体の様子を知っています。力みが増えるとまっすぐな棒になってしまい、ゆるむと元のくねくねに戻ります。そんな背骨ニョロで〜す!
塾長は、養生庭師・三原崇司(み〜ちゃん)。鍼灸あん摩マッサージ指圧師/介護福祉士/介護支援専門員。介護と在宅の現場を約20年歩いてきました。プロフィールを見る →
三つの部屋があります
ニョロゆる操法(体験・講座)
「ニョロゆる」は、力を入れて動かすのではなく、余計な力みが抜けたときに身体が自分で戻っていく、その道すじをたどる操法です。首・肩・背骨・骨盤・足元、そして呼吸を、切り離さずひとつながりのものとして扱います。
強い刺激や、難しい動きはありません。運動が苦手な方、身体が硬い方でも、そのまま入っていただけます。
ニョロ塾養生体験会(Zoom・不定期開催)
はじめての方に向けた、少人数の会です。Zoomでつなぎ、前半の40分は一つのテーマをお話しします。後半の20分は、聞いた話をその場で一緒にやってみる時間です。はじめてのご参加は無料ですので、合うかどうかを確かめてからで構いません。
テーマは毎回ひとつに絞ります。回ごとに変わりますので、続けてお越しいただくこともできます。
はじめの回は「身体に向き合える家にする」
食べ方や運動の前に、まず場を整えます。庭師が苗を引っぱらず、土と光と水を見るのと同じ順番です。寝る場所(光・音・温度・寝具の高さ)、食べる場所(何を食べるかの前に、どこでどう食べるか)、動く道(家の中の動線と段差)。この三つを見ていきます。
後半の20分は、いま座っているその椅子で確かめます。足の裏は床についているか。机の高さは合っているか。ご自宅から参加していただくので、そのまま自分の現場で試せます。
| 形式 | Zoom・少人数 |
|---|---|
| 時間 | 60分(前半40分 お話し/後半20分 一緒にやってみる) |
| 参加費 | はじめてご参加の方は 無料 2回目からは 8,000円(税込) |
| 開催 | 不定期。日程はLINEでご案内します |
| ご用意いただくもの | 椅子と、上半身が映るカメラだけ。床に寝転ぶような動きはありません |
一対一のZoom相談(60分)とは、目的が違います。相談はご自身のことを整理する場、体験会は身体を動かして確かめる場です。ほかの方の問いを聞けるのも、一人では得にくいところだと思います。どちらから入っていただいても構いません。
ニョロゆる講座(3か月・全8回)
もう少し腰を据えて学びたい方へ。Zoomでお一人ずつ、隔週で3か月。呼吸、背骨、骨盤、股関節、足元のつながりを一つずつ確かめながら、自分で戻せる感覚を育てていきます。
3か月を三つに分けています。はじめの1か月は土をみる。次の1か月で通り道をあける。最後の1か月で暮らしに戻す。庭師が苗を引っぱらず、土と光と水から見るのと同じ順番です。
| 形式 | Zoom(オンライン)・お一人ずつ |
|---|---|
| 1回の時間 | 60分 |
| 期間・回数 | 3か月/全8回(隔週) |
| 受講料 | 90,000円(税込) |
| お支払い | 一括前払い。日程のご確認後に、決済リンクをメールでお送りします(クレジットカード/PayPay/銀行振込) |
| 体験会からお進みの場合 | 2回目以降の体験会(8,000円)にご参加済みの方は、受講料から8,000円を差し引きます(1回分に限ります) |
| 途中でやめる場合 | 返金は行いません。残りの回は、当初のご予定日から6か月以内に持ち越せます |
| 回と回のあいだ | 次回までに試すことを、一つだけお渡しします。毎日やる必要はありません。二週間のうち、思い出したときに |
| ご用意いただくもの | 椅子と、上半身が映るカメラだけ。床に寝転ぶような動きはありません |
全8回で、何をするのか
| 1か月目 ── 土をみる | |
|---|---|
| 第1回 | いまの體を見る/身体に向き合える家にする 動きを覚える前に、場を整えます。寝る場所(光・音・温度・寝具の高さ)、食べる場所(何を食べるかの前に、どこでどう食べるか)、動く道(家の中の動線と段差)。ご自宅から参加していただくので、そのまま自分の現場で確かめられます。 |
| 第2回 | 丹田呼吸 ── 吐く息を長くする、吸う息を待つ 呼吸から入ります。吸うことを頑張るのではなく、吐ききったあと、体が勝手に吸うのを待つ。ここが全8回の土台になります。 |
| 第3回 | 撫でニョロゆる ── 手のひらで皮膚を撫でる 自分の手で自分の皮膚に触れます。押すのでも揉むのでもなく、撫でる。力を入れずに身体が変わることを、最初に手で確かめておきます。 |
| 2か月目 ── 通り道をあける | |
| 第4回 | 背骨ニョロゆる ── 小さく揺らす、締めて緩める 背骨は柱ではなく通路である、という見方に立ち直します。大きく動かすのではなく、小さく揺らす。締めたあとに緩むのを待ちます。 |
| 第5回 | 胸鎖関節ニョロゆる ── 鎖骨の内側を落とす 首・肩・背骨の力みは、たいてい鎖骨の内側で止まっています。ここがゆるむと呼吸がひらく。第2回の呼吸に戻って、変わったかどうかを確かめます。 |
| 第6回 | 股関節ニョロゆる ── 沈むことを許す、戻るのを待つ 骨盤・股関節・足元をつなげます。立つとは、落ちること。沈むことで安定する、という感覚をここで通します。 |
| 3か月目 ── 暮らしに戻す | |
| 第7回 | 立ち方と歩き方 ── 足の裏から、肚へ 上半身と下半身の連動を取り戻します。ここまでの一つずつを、日常の立つ・歩くの中でつなぎ直す回です。 |
| 第8回 | 全部やらなくていい ── 自分の一つを決める 3か月を振り返って、何を残すかを決めます。全部続ける必要はありません。身体が選んだ一つがあれば、それでいい。手を離すための回です。 |
3か月かけて、身につけていくこと
- 自分の身体のどこが力んでいるか、自分で気づける
- その日の状態に合わせて、覚えたうちの一つを選んで使える
- 力を入れて直すのではなく、抜けたときに戻る、という順番が身についている
- 調子が崩れたときに、何から手をつければよいかの見当がつく
お申し込みの前に、よくいただく問い
| 身体が硬くても、運動が苦手でも大丈夫ですか | 大丈夫です。強い刺激や難しい動きはありません。力を入れて動かす稽古ではなく、力みが抜けたときに身体が自分で戻る、その道すじをたどるものです。硬い方ほど、抜けたときの変化が分かりやすいこともあります。 |
|---|---|
| 3か月、続けられるか自信がありません | 毎日の宿題は出しません。次の回までに試すことを、一つだけお渡しします。それも、毎日やる必要はありません。隔週ですので二週間のうち、思い出したときに触れていただければ十分です。最終回のタイトルは「全部やらなくていい」です。教わったものを全部持ち帰っていただく講座ではなく、3か月かけて自分に残る一つを見つけるためのものです。 |
| オンラインですか、対面ですか | 全8回ともZoomです。ご自宅から参加していただくので、いま座っているその椅子、その机の高さで確かめられます。自分の現場でそのまま試せることが、この講座では利点になります。 |
| 途中でやめることはできますか | 返金は行っておりませんが、残りの回は当初のご予定日から6か月以内に持ち越せます。体調やご都合が変わったときは、まずご連絡ください。 |
| 体験会に出てから決められますか | できます。はじめてご参加の体験会は無料ですので、合うかどうかを確かめてからお考えください。2回目以降の体験会(8,000円)にご参加済みの方は、受講料から8,000円を差し引きます。 |
| 申し込むと、すぐに日程を決めるのですか | いいえ。お申込みの時点では確定しません。まずメールでご連絡し、講座の進め方とご希望をうかがったうえで、日程を決めます。 |

ニョロゆる操法は、特定の病気の治療や、症状が治ることを目的とするものではありません。学びと養生の場としてご案内しています。気になる症状がある場合は、医療機関の受診を妨げるものではありません。
日程は、この時点では決めません。まずお話をうかがってからです。「続けられるか分からない」「体力に自信がない」といったことも、そのまま書いていただいて構いません。
ご家族に相談されるときのために、全8回の流れと条件をまとめたPDFをご用意しました。お名前やメールアドレスの登録は不要です。そのままご覧いただけます。
體の整えかた教室
「体」ではなく「體」と書くことがあります。骨が豊かにそろう、という形をした古い字です。身体は、乗りこなす自動車に似ています。心を持って操作しなければ、人を傷つけ、自分も傷つける。だから、まず自分の乗り物の癖を知ることから始めます。
ここでは、食事・運動・睡眠を入口に、日々の中でできることをお話しします。順に増やしていきます。
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食事|何を食べるかの前に、どう食べるか
噛むという動きは、顎だけでなく首から肩、頭の側面までを使っています。急いで飲み込む日が続くと、その一帯が休む機会を失います。まず、最初の三口だけゆっくり噛んでみる。それだけでも、食べたあとの重さが変わることがあります。
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運動|鍛えるより、動きの幅を取り戻す
身体が硬いというのは、そこに力が入り続けている、という知らせでもあります。伸ばして勝とうとすると、身体は守るために余計に固まります。息を止めずに、痛くない範囲をゆっくり行き来する。幅が戻ってから、はじめて力が使えるようになります。
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睡眠|眠ろうとするほど、眠りは遠のく
眠りは、意志で起こすものではなく、力が抜けたときに向こうからやって来るものです。寝つけない夜は、眠ろうとするのをやめて、息を吐く時間だけを少し長くしてみる。吸うのは身体に任せます。それでも眠れない日があってよい、と決めておくと、かえって楽になります。
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立ち方|足の裏から、肚へ
姿勢を正そうとして胸を張ると、腰と首が支えを引き受けて疲れます。順番は下からです。足の裏で床を感じ、膝の力を少しゆるめ、へその下あたりに重さを預ける。上は、そのあとに勝手についてきます。剣道でも波乗りでも、始まりはここでした。
読みものとして、note でも書いています。note(三原崇司)→
ニョロ先生とお話しする
気になっていることを、ひとこと聞いてみてください。下のボタンを押しても、自分で書いても構いません。ニョロ先生が答えるのは、養生の考え方――呼吸・立ち方・眠り・食べ方など、身体の使い方の話です。
この会話は、あらかじめ用意した答えを自動でお返ししています。送った内容がどこかに保存されることはありません。
お一人おひとりの症状の判断は、ここではいたしません。痛みが強いとき、眠れない日が続くとき、以前の調子に戻らないときは、Zoom面談や医療機関でご相談ください。
よくある問い
Q. からだが硬いのですが、参加できますか。
硬いままで大丈夫です。ここでお伝えするのは、伸ばして柔らかくする方向ではありません。硬さは「そこに力が入り続けている」という知らせなので、まずその力の置き場所を探します。柔らかくなることより、力を抜いても崩れない、という状態を目指します。
Q. 姿勢を正そうとすると、かえって苦しくなります。
よく起こることです。正しい形に身体を合わせにいくと、その形を保つための力みが増えます。形は結果です。足の裏、呼吸、肚のあたりから順に確かめていくと、気づけば楽な位置に落ち着いている、という順番になります。
Q. 運動が続いたことがありません。
続かないのは、意志の弱さというより、生活の中に置き場所がないことが多いようです。新しい時間をつくろうとせず、すでにある時間に一つだけ添えてみてください。歯を磨くあいだ、湯船の中、信号待ち。三日坊主でも、また三日やれば構いません。
お一人ずつのお返事はしていません。いただいた問いは、この「よくある問い」の欄で少しずつお答えしていきます。
身体のご相談・施術のお申込みは ご相談・お申込み からお願いします。
もう少し個別に見てほしい方へ
症状が強い方や、自分の身体に合わせて確かめながら進めたい方には、施術やZoomでのご相談もご用意しています。ニョロ塾で全体の見方をつかみながら、必要に応じて個別に組み合わせていくこともできます。
治療院みはら